意図的に設定した2回目のペアでの「対話」が,2つの説明文の「問い」の役割の違いに気付き始めるきっかけとなりました。「うみのかくれんぼ」の「問い」が1つなのは「『どのように』に対する答えがあるから」という子どもの発言をとらえ,「答えがどこに書いてあるのか」と教師が問い返しました。それを契機として生まれた「対話」によって子どもたちは「問い」が全ての「答え」に掛かることに気付きました。『3つの「答え」の「問い」になっているから』『全部の「答え」の「問い」だから』と,「問い」と「答え」の役割に着目し,説明文の構成をとらえるという「見方・考え方」を働かせて「対話」している子どもの姿が見られました。同じ「問い」でも,「くちばし」の「問い」は1つの「答え」に対する「問い」,「うみのかくれんぼ」の「問い」は全部の「答え」に対する「問い」になっているという,違いをとらえていました。
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