本単元では,目的に応じて概数を使うことができるという資質・能力を高めるために,四捨五入,切り上げ,切り捨てのそれぞれの違いに着目して場面の状況をとらえ,ふさわしい方法を選択して数を処理するという「見方・考え方」を働かせた学習活動を繰り返し行うように単元構成を工夫しました。
本時は「200円を持って買い物に来ています」という場面で,200円以下という既習とは考える範囲が違うことに着目しながら,代金の見積もり方を考えました。四捨五入で概数に表し計算した結果は正確な計算結果とは違うことに驚き,「なぜ,四捨五入では200円以下になったのに,正確に計算すると200円を超えるのだろうか」という問いが生まれました。
「対話」を通して,「四捨五入だと14円を10円にするから安くなっていて,これは20円にしないと買えない」といったように少し多めに見積もりをしなければならないことに気付き,四捨五入とは違う切り上げの方法のよさを学ぶことができました。
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