本単元では,県の様子をとらえ,地理的環境の特色を考え表現するという資質・能力を育むために,地理的位置や広がり,分布,地形条件,社会的条件などに着目し,複数の視点を比較・関連付け・総合して考えるという「見方・考え方」を働かせた学習活動をくり返し位置づけることで,県の地理的環境の特色を考え,説明することができるように単元を構成しました。
その結果,本時では,県の地理的環境の特色を見付けるために,地形・交通・産業のつながりについて関係図を活用して考えました。農業や工業といった産業が,平野や盆地でさかんであること,土地の低いところに鉄道や道路が広がっていることを,既習をもとに関連付けて考える子どもの姿が見られました。県の地形が交通や産業に大きくかかわっていることや,交通と産業がかかわっていることを発見した子どもたち。グループや全体での「対話」を通して,地形・交通・産業のつながりを実感していました。
授業の終末の省察の場面では,県の低地が約20%と少ないことに気付き,「秋田県は少ない平野や盆地を大切にして,産業や交通に利用している」といった自分の言葉で県の地理的環境の特色を説明する子どもの姿が見られました。
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